福岡操体法スタジオ (yahoo!ブログから移転)

九州は福岡に操体法スタジオを開設しました。さまざまなアレルギー発作や肝臓病を生活改善で、回復不能といわれたムチウチを操体法で対応した自身の体験も紹介。施術や講習会のお問合せは080-1720-1097 メールfukuokasoutaihou★yahoo.co.jp(★→@)へお寄せください。

2013年11月

ネパールの山岳地帯に、野性のハチミツで知られる村がある。ハチの巣から蜜を集める場面がTV放映されたが、巣のある場所というのが崖も崖、断崖絶壁だ。村の経験ある男たちがロープで命を預けたり預かったりしながら、ハチミツ取りの技術を次の世代へ伝えてゆく。

そんな苦労のハチミツに薬効がある。町に持っていくと売れる。ほとんど薬のような扱い、まさに漢方薬だ。そのハチミツの大ファンという中年女性が、ディレクターに向かって「自分は体の調子がよくないが、このハチミツは地元でも評判だし、私もずいぶん助かっている」などと言いながら、村人たちに「値を負けろ」と交渉する。その姿にわが身を見る思いがした。

ハチミツの村の貧しい生活を見ていたら。男たちがどれだけの危険をおかし、はるばる長い道のりをみずから「商品」を運び、またはるばる村まで帰ることを知っていたら。それでも「負けろ」っていう一言は忘れないだろうか。
自分の目で見ていない。そして知らない。舞台裏がわからないので、派手な宣伝のガラクタに喜んで金を出すこともあれば、ほんとうによい商品に「高い」ともんくを言うこともある。無知ほどこわいものはない。

比較的ゆとりのある生活をしているが病気がちで、高いハチミツを「漢方薬」として食べる人もいる。その一方、貧しい村人たちの元気な姿はどうだろう。男たちの持って帰るハチミツは欠かせない貴重な食糧。小さな子どもからお年寄りまで分け合って食べる。ハチミツをとるのも命がけなら、食べるほうも命がけという感じだ。

自分ならばどっちになりたいと思うか。
「健康になりたい。強くなりたい」という思いで子供時代を送った自分は、頑健な体を持ち、笑って過ごす村人たちを自身の手本にする心がけを持ちたいと思う。

12月の予定…14日15時~天神会場、18日・19日いずれも14時30分~野間会場
秋の操体法講座 ※誰でも参加できます。
①11月9日15時~(天神会場)②11月10日10時30分~(野間会場)
③11月16日・20日・21日・30日14時30分~(野間会場)

※お問合せ080(1720)1097(山下)もしくはfukuokasoutaihou☆yahoo.co.jp(☆⇒@)まで。
※操体法の実習を見学・参加する⇒①②③から選べます。
①みんなで講習会(参加費2000円)
②家族や友人とゆったりプライベート実習(2500円。三名~2000円)
③一人でじっくり個別実習(一回3000円)

 ②と③は日程・時間帯を希望にあわせます。
 
※見学・体験受付中。

天神から大牟田線普通電車「高宮」下車徒歩3分。野間四角交差点信号先3つ目のビル。
博多駅から西鉄バス博多郵便局横A乗場(50番)B乗場(65番)CD乗場(64・66・67番)で「野間四角」バス停下車。徒歩1分。

何もわからない子供のころ熱心に見たアニメが、あしたのジョーだった。家族みんなで放映を楽しみにして、テレビの前にかじりついた。風変わりな青年を心から応援しながら、私たちは彼が円満な人生を拒み続けることを期待した。彼が体をずたぼろにして死んでゆく姿に、大いに満足をおぼえた。

数十年ぶりにこれを見る機会を得て、倒錯した彼の行動に心がついていかなかった。当時放映されたスポ根アニメが落とした影響のことが思われてならない。人々を長時間労働に駆り立て、過労死へ追い込むじゅうぶんな要素の一つになったかもしれない。賛否両論あれども、こうしたアニメがプロパガンダ的な役割を果たすことは、誰にも否定できまい。

アニメの主人公たちは栄光をつかむことが約束され、報われることを私たちは知っている。主人公はケガしたり死んだりもするが、その決定的瞬間がくるまでは、おおむね不死身の体を持ち、病気も故障もしない神のようなもので、生身の人間がついていける話ではない。そこがフィクションでありバーチャルなのだが、子供の私は軽率にも飛びついた。その軽はずみな反応こそが、アニメをつくって放映した大人たちの意図したものだったのは確かなことである。

スポ根アニメは人間の理性や判断よりむしろ、けだもののようなパワーを強調する。六割主義など頭から否定し、十割主義、二十割主義の自殺行為を賛美する世界の中で、「きたえるというのは体をぶっこわすことだ」という教えを、子供の私はしっかりと受け取った。

だから私の中であしたのジョーは生きている。
何が自分の栄光で、何が自分の栄光ではないのか。正しい理性と判断をきかせなければ、彼は消えてなくなりはしない。

12月の予定…14日15時~天神会場、18日・19日いずれも14時30分~野間会場
秋の操体法講座 ※誰でも参加できます。
①11月9日15時~(天神会場)②11月10日10時30分~(野間会場)
③11月16日・20日・21日・30日14時30分~(野間会場)

※お問合せ080(1720)1097(山下)もしくはfukuokasoutaihou☆yahoo.co.jp(☆⇒@)まで。
※操体法の実習を見学・参加する⇒①②③から選べます。
①みんなで講習会(参加費2000円)
②家族や友人とゆったりプライベート実習(2500円。三名~2000円)
③一人でじっくり個別実習(一回3000円)

 ②と③は日程・時間帯を希望にあわせます。
 
※見学・体験受付中。

天神から大牟田線普通電車「高宮」下車徒歩3分。野間四角交差点信号先3つ目のビル。
博多駅から西鉄バス博多郵便局横A乗場(50番)B乗場(65番)CD乗場(64・66・67番)で「野間四角」バス停下車。徒歩1分。

マイヤ・プリセツカヤさんと、渡辺玉枝さん。バレエダンサーと登山家というジャンルの違いはあれども、身体活動を息長く続ける点では共通がある。
渡辺玉枝さんが山歩きを始めたのは28歳、8000メートル級の山に初めて登ったのは52歳のとき。以降、8000メートル級の山に五つ登頂。63歳と73歳のときにエベレスト登頂。女性で世界最高齢の記録保持者となった。

73歳で登頂した年の講演の再放送を、私はたまたま車のラジオで聞いた。「トレーニングなんか私はやってない」という話がとくに耳に残った。
子供のころから鍬を使う生活。今も畑はするが、別に毎日というわけじゃない。生活の必要に応じていろんな労働はする。登山の記録達成などは思わない、とくに登山用のトレーニングを心がけてもいない。そんな話だった。体を使う生活を日常とし、登山もまた生活と地続きであるような、そんな印象がある。

マイヤ・プリセツカヤさんは若いころから「練習嫌い」で有名なダンサーだった。TVインタビューで「いかに練習をさぼるか苦労した」と話していた。まじめに練習するダンサーほど早くつぶれていく。自分は長く踊り続けたいと思っていたので、どんなに注意されてもきかなかった。そんな話だった。
話をうのみにもできないが、情熱まかせでガーッと突っ走る直情型行動を避け、判断のきいた、したたかな歩みのように思われる。

人生は長距離マラソン。最初は調子がいいからぐんぐんペースをあげて、40歳50歳と当たり前に疲れがきて、60歳70歳には息が切れている。そんな走り方もある。40歳50歳でだんだん調子がのってきて、60歳70歳でもそれなりのペースを知って走り続ける。そんなやり方もある。
最後の最後まで捨てない人生レースの展開を望むなら、各人それぞれの判断をきかせた六割主義。そのようことを感じた次第。

12月の予定…14日15時~天神会場、18日・19日いずれも14時30分~野間会場
秋の操体法講座 ※誰でも参加できます。
①11月9日15時~(天神会場)②11月10日10時30分~(野間会場)
③11月16日・20日・21日・30日14時30分~(野間会場)

※お問合せ080(1720)1097(山下)もしくはfukuokasoutaihou☆yahoo.co.jp(☆⇒@)まで。
※操体法の実習を見学・参加する⇒①②③から選べます。
①みんなで講習会(参加費2000円)
②家族や友人とゆったりプライベート実習(2500円。三名~2000円)
③一人でじっくり個別実習(一回3000円)

 ②と③は日程・時間帯を希望にあわせます。
 
※見学・体験受付中。

天神から大牟田線普通電車「高宮」下車徒歩3分。野間四角交差点信号先3つ目のビル。
博多駅から西鉄バス博多郵便局横A乗場(50番)B乗場(65番)CD乗場(64・66・67番)で「野間四角」バス停下車。徒歩1分。

これまでの自分の取り組みが間違っていなかった証拠が、日常生活の随処にあらわれてくる。方向さえ間違わなければ、一年取り組めば一年分の、二年取り組めば二年目の、結果がしっかり出てくる。続ければ続けるほど、がんばるのはラクになる。「ヨシ、もう少しがんばっちゃえ」と気楽に思われてくる。

もともと朝がめっぽう弱く、夜ふかしのほうだが、調子が上向いてくると朝5~6時に目が覚め、体の瞑想である癒動操体法に取り組むことも増える。朝にがぜん山に出かけたくなる。夜もさっさと寝床に引き上げて、一日のしめくくりの癒動操体法をやるようになる。

寝起きがととのうと足運びも、がぜん違う。歩みがはやく、力づよい。ザックを背負っても、こたえなくなる。あんまりうれしくて、体の足を引っぱるバカなことはどんどんやめたくなる。小さながまんが、どれだけ大きな喜びを運んでくれるか想像できるようになるからだ。
希望というか、さらなる意欲というか、そんなことも出てくる。「この冬があけたら、少し大きな山に行ってみようか」気がつくと、体にそんなことを語りかけている。

幼少期から薬で胃をやられ、食べたくないから口に放り込み、流し込むようなことで食事を済ませていた。ぐうぐう腹が鳴って心の底から「食べたい!」と思うようなことは、山を歩き始めるまでついぞおぼえがなかった。
わざわざ山に出かけなくてもいい。じっさいにうまいものを飲み食いしなくてもいい。ただ「山に行きたい」「腹が減った」など、あたりまえの意欲がわいてくるのは一番うれしいことだ。事故後の、この六年四ヶ月というもの、ほんとうの意欲というのがなかった。意欲がわいてみて初めて、「ああ自分のほんとうの意欲は失われていたな」と気づくのである。

12月の予定…14日15時~天神会場、18日・19日いずれも14時30分~野間会場
秋の操体法講座 ※誰でも参加できます。
①11月9日15時~(天神会場)②11月10日10時30分~(野間会場)
③11月16日・20日・21日・30日14時30分~(野間会場)

※お問合せ080(1720)1097(山下)もしくはfukuokasoutaihou☆yahoo.co.jp(☆⇒@)まで。
※操体法の実習を見学・参加する⇒①②③から選べます。
①みんなで講習会(参加費2000円)
②家族や友人とゆったりプライベート実習(2500円。三名~2000円)
③一人でじっくり個別実習(一回3000円)

 ②と③は日程・時間帯を希望にあわせます。
 
※見学・体験受付中。

天神から大牟田線普通電車「高宮」下車徒歩3分。野間四角交差点信号先3つ目のビル。
博多駅から西鉄バス博多郵便局横A乗場(50番)B乗場(65番)CD乗場(64・66・67番)で「野間四角」バス停下車。徒歩1分。

老舗高級店の煮豆をぜんぶ床にこぼした。開店前のあわただしさの中、責任者は散らばった豆を拾い集め、何ごともなかったかのように店頭に並べた。お惣菜などはわからない白い粉を振りかける。粉はあっという間に吸い込まれて消えてしまう。
「だからね、高級といったって、デパートのお惣菜なんか買うもんじゃないよ」
地下食品売り場のアルバイト学生が、「あのね、あのね」とまくしたてていた様子が思い出される。

特に親しくもない人で、あいさつを交わす程度だったが、「どうしても誰かに聞いてほしい」と小走りに寄ってきて、話すだけ話したらそれきりで、顔もおぼえていない。何かとんでもない思い違いをしていると思われる一方で、それが事実としても不思議はないという思いも当時の自分にはあった。中学のとき郡司篤孝さんの本を手にとってショックを受けたことがあったからだ。

不登校のままほとんど出席もしなかった中学から卒業証書が届き、年齢を偽りながらあちこちの百貨店を渡り歩く。表玄関はどこも明るくてきらびやかだが、従業員専用通路は暗くて汚くて、とてもみすぼらしい。段ボールやゴミや「ブランド商品」がごたついているバックヤードは、当時の私の目には、いかにもほんとうの社会の姿らしく映った。

お客さんたちを雲の上の世界にふわふわ運ぶのが自分たちの使命と心得ていたが、栄養過剰気味の彼らを持ち上げるのは、一時的とはいえ、はんぱなストレスではない。じめじめしたバックヤードでは大なり小なりもめごとが発生し、少しも絶えることはなかった。
裏手でゴミのように扱われていた商品が、表舞台でまぶしい照明を当てられる日は、言葉の限りをつくしてほめたたえられ、身売りされていく日でもある。三年という限られた年月だったが、自分も先輩方に見習って、何の迷いも疑いもなく粉飾・偽装の技術をせっせと身につけ、日々奮闘した。

今朝ふいに、当時の偽りの自分のことが、前世のようにまざまざと思い出されたことである。

12月の予定…14日15時~天神会場、18日・19日いずれも14時30分~野間会場
秋の操体法講座 ※誰でも参加できます。
①11月9日15時~(天神会場)②11月10日10時30分~(野間会場)
③11月16日・20日・21日・30日14時30分~(野間会場)

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②家族や友人とゆったりプライベート実習(2500円。三名~2000円)
③一人でじっくり個別実習(一回3000円)

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博多駅から西鉄バス博多郵便局横A乗場(50番)B乗場(65番)CD乗場(64・66・67番)で「野間四角」バス停下車。徒歩1分。

一つの現実、一つの出来事から、さまざまな情報がつくりだされる。世界がいろんな色や形をとるものとして、音声や映像や言葉に置き換えられてゆく。
しかし現実は情報の集まりではない。情報をどれだけ寄せ集めても、現実の世界になりはしない。情報化社会で自分の人生をバーチャルやフィクションづくめにしたくないのなら、自分の体を使って、じっさいにやってみるほかはない。やってみて何を感じるか、何を思い、何に気づくか。一度きりの生の体験一つ一つが、自分にとっての事実。その代用となるものはない。

操体法は十数年もの間、私にとってフィクションだった。講習会に足を運んで何を聞いても聞こえず、何を見ても自分の目には一切何も映らないのだった。ヘレンケラーという名の少女のことを私は思い出す。見えず、聞こえず、口もきけない少女が、「ウォーター」というたった一つの言葉が何をあらわすか「わかる」のに、どれだけの働きかけを必要とし、どれだけの苦労が必要であったかを、思う。「ウォーター」が、手に冷たい感触を残しながら流れてゆくもののことをいうのだと、生まれてはじめて納得した瞬間に、彼女が何を感じたかを、思う。

操体法が何を意味するものなのか。三重苦の少女が「水」を理解するよりも、私にとってはむずかしいことかもしれない。あの不幸な事故が身にふりかからなければ、私はまだ操体法のことを知ろうともしなかっただろう。
ラクなほうに動かせば、できなかった動きがほんとうにできるようになるだろうか? 『万病を治せる妙療法-操体法-』という本を手にとっても、私の目はそのタイトルの言葉を素通りし続けた。操体法の何もかもが、私にとってはどうでもよかった。バーチャルでありフィクションであり、他人にとっての事実だった。

家人が操体法の施術を受け始めたのは私より数年早い。四半世紀近く足を運んでも、やり方の要領さえ得ないまま、体をこわし続ける「操体法知らず」である。それでもメリットは感じられるのか、やめもせず今日に至る。操体法は情報ではなく、体験そのものである。自分自身で見て聞いて、動いて感じる。気づく。何をもってしても、その代用となるものは、ない。

12月の予定…14日15時~天神会場、18日・19日いずれも14時30分~野間会場
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①11月9日15時~(天神会場)②11月10日10時30分~(野間会場)
③11月16日・20日・21日・30日14時30分~(野間会場)

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①みんなで講習会(参加費2000円)
②家族や友人とゆったりプライベート実習(2500円。三名~2000円)
③一人でじっくり個別実習(一回3000円)

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博多駅から西鉄バス博多郵便局横A乗場(50番)B乗場(65番)CD乗場(64・66・67番)で「野間四角」バス停下車。徒歩1分。

「回復する力も、ふだんきちんと働かせておかないと退化する。命にかかわらない限り手出しせず、できるだけふつうに過ごすのがいい」
そう言われてみたら、手当て法もまた、やり方はしぜんで安全な手法であっても、対症療法の一つなのだなあと思われてくる。

困ったときの対処や方法がだんだんわかってきて、「今回は自分でこうしたら、うまくいった」というようなことを自慢げに話すようになったころ、「一番いいのは、なんもせんことだ」と一蹴されたのである。
体の営みに無知であると、「早く治せば早く治すほど、いいことなんだ」と勝手に思ってしまう。しかし病気にせよ、ケガにせよ、体は体の都合がある。回りくどい道のように思われても、全身の事情を総合した結果、長い時間をかけると決めたのは、体そのもの、自然そのものの持つ判断力。人知を超えている。

成長のはやい木は組織が粗く、根っこの張りも浅い。だからすぐに折れ、洪水やなんかでカンタンに流されてしまう。じっくり時間をかけて成長する木は密であり堅固である。根っこもしっかり張って、びくともしない。
体も「さあ治れ」とばかりに手当てして、早く治ったように見えても、せかされて急ごしらえの回復かもしれない。体にも負担になったかもしれない。回復までの期間が長いとか短いとか、それは人間の勝手な解釈だ。ほんらいの基準は自然の側にある。各人の、そのときどきの、体の事情で具体的かつ自動的に決まっていく。

私たちの介入する手。それが体にとって、ありがた迷惑になっていないか。
「ふつうに生活していろ、ふつうに。いらん気を回すな、手を出すな」
体の仕事の邪魔を、しない。自分たちのできることは、そのくらいのことなのかもしれないな、と言われてみて思う。

12月の予定…14日15時~天神会場、18日・19日いずれも14時30分~野間会場
秋の操体法講座 ※誰でも参加できます。
①11月9日15時~(天神会場)②11月10日10時30分~(野間会場)
③11月16日・20日・21日・30日14時30分~(野間会場)

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①みんなで講習会(参加費2000円)
②家族や友人とゆったりプライベート実習(2500円。三名~2000円)
③一人でじっくり個別実習(一回3000円)

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※見学・体験受付中。

天神から大牟田線普通電車「高宮」下車徒歩3分。野間四角交差点信号先3つ目のビル。
博多駅から西鉄バス博多郵便局横A乗場(50番)B乗場(65番)CD乗場(64・66・67番)で「野間四角」バス停下車。徒歩1分。

雑草を刈り取る。目ざわりだから、見えるところだけを刈り取る。ヒゲや頭髪なども剃ってつるつるにしても、見えないところでちゃんと伸び続けている。目ざわりになったら散髪屋に行く。何度も何度も定期的に刈り取る。

散髪屋の要領で病院に足を運ぶ。
「どうして偏頭痛が起こるんですか?」「さあねえ。痛まなければいいでしょう?ハイ鎮痛剤」
あらゆる症状の根っこがあるのを見ない。「原因不明だからしょうがないでしょ」ということで、症状緩和のお薬。

偏頭痛一筋、というパターンもあるが、前回は偏頭痛で今回は耳鳴り、歯の具合。次はヒザで、お次はインフルエンザと、なかなか忙しいパターンもある。症状を何度も何度も刈り取ろうとする。ぜんぶ原因不明。しょうがないから症状が出れば片っぱしから緩和する。

緩和緩和で刈り取って、三十年四十年と体を持たせようとする。お薬でどうしようもなくなれば、盲腸も胆のうも胃も肝臓も、子宮も卵巣も、切り取れるものはどんどん切って捨ててゆく。五十年六十年と体を持たせながら、腹の中はずいぶんとさびしいものに、なる。

12月の予定…14日15時~天神会場、18日・19日いずれも14時30分~野間会場
秋の操体法講座 ※誰でも参加できます。
①11月9日15時~(天神会場)②11月10日10時30分~(野間会場)
③11月16日・20日・21日・30日14時30分~(野間会場)

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※操体法の実習を見学・参加する⇒①②③から選べます。
①みんなで講習会(参加費2000円)
②家族や友人とゆったりプライベート実習(2500円。三名~2000円)
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※見学・体験受付中。

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博多駅から西鉄バス博多郵便局横A乗場(50番)B乗場(65番)CD乗場(64・66・67番)で「野間四角」バス停下車。徒歩1分。

筋肉で体をみて、症状も、筋肉でみる。筋肉は骨と骨をつないで、さらに上からつつみこむ。十二単じゃないけれど、体は筋肉の「重ね着」をしているのである。
だから一つ丸ごとつながっている、この体である。力の伝わりもつながるし、動きもなめらかにつながるし、全身の筋肉の連なりによって、思い通りに動くことが保証されている。

ところが私自身を実例にとるまでもなく、この全身の連なりにメスが入り、打撲をし、ひねって、折って、いろいろと事情あって、弱くなっていたり、弱いところをカバーするために強くなっていたり、アンバランスを生じていることがほとんどだ。力の伝わるところと伝わらないところ、動きのつながるところ・つながらないところ、生きていれば誰にだって、ある。そしてそこが、生活の苦労のみなもとである。

日常の動きはなめらかというにはほど遠い。一が二、二が三に、四に、といかない事情あって、一からいきなり三、三から七、十へと、とびとびになる。「流れないところ」「積み重なっていくことのできないところ」をあちこちに飛び越え、ジャンプしながら動きをついだり貼ったりしている。それが各人なりの、ぎこちなさ、動きのクセとして見られる。無理のかかる、ふしぜんの動きは苦労であるが、本人自身は気づかない、わからない。

操体法が目指す修復の動きは、あくまで「スムーズに、なめらかに」である。
一が二に、二が三、三が四と、広がりを持つ波のように。ぽちゃんとできた波のリングが、一つずつ順々に積み重なってゆくような。高みから低みへ、どこまでも連続して流れてゆく水のような。どこにも無理のない動きを、本来のしぜんの動きだとする。

本来のしぜんの動きを毎日少しずつ目指す。そのような身体のトレーニングによって、かかる無理は確実に減り、苦労も減ってゆく。これは自分自身で必ず気づくことができる。重石が一つずつ抜けてゆくのがわかるので、つい、うきうきしてしまう。

12月の予定…14日15時~天神会場、18日・19日いずれも14時30分~野間会場
秋の操体法講座 ※誰でも参加できます。
①11月9日15時~(天神会場)②11月10日10時30分~(野間会場)
③11月16日・20日・21日・30日14時30分~(野間会場)

※お問合せ080(1720)1097(山下)もしくはfukuokasoutaihou☆yahoo.co.jp(☆⇒@)まで。
※操体法の実習を見学・参加する⇒①②③から選べます。
①みんなで講習会(参加費2000円)
②家族や友人とゆったりプライベート実習(2500円。三名~2000円)
③一人でじっくり個別実習(一回3000円)

 ②と③は日程・時間帯を希望にあわせます。
 
※見学・体験受付中。

天神から大牟田線普通電車「高宮」下車徒歩3分。野間四角交差点信号先3つ目のビル。
博多駅から西鉄バス博多郵便局横A乗場(50番)B乗場(65番)CD乗場(64・66・67番)で「野間四角」バス停下車。徒歩1分。

「生まれつき」というのは悔しいが、ある。
卵細胞の質と、精細胞の、質。これはどうあがいたって、今の自分にどうすることもできない。
卵細胞は母親の胎内で三百万倍にまで成長する。卵から胎児の姿になるまでに、原始的な単細胞生物から魚の姿になり、さらに両生類や爬虫類など、生命数十億年の歩みを順々にたどって大きく変身を遂げる。

その間に、母親が何を食べたか。どういう生活を送ったか。その影響が取るに足らない小さなものだと言ったら、無知もしくは大ウソということになる。

「生まれつき」というものは、だから否定できない。そして生まれてから後も、体が完成するまで成長は続く。その間に、さらにどのような生活が送られたか。これがまた思いのほか、大きい。
気がついたときには、与えられた環境で無意識に過ごした結果として、「今の自分」というのが出来上がっており、現状のようなことになっている。

その現状に自分自身が気づいたとき。そのときこそが、自分の歩みが始まる決定的瞬間、とでもいうべきものではなかろうか。その気づきは、むろん、一度だけではない。何度も何度も繰り返すごとに、自分の足で一歩踏み出すたびごとに、「生まれつきだ」と思っていたことが、実は案外そうでないとわかる。生まれつきのことだって、対処しだいでは、どうにでもなるとまではいわないが、案外イイ線までいける。

やってみなけりゃ、わからない。やってみれば、わかってくる。何が「生まれつき」かどうかさえ、じっさいにはよくわからないのだ。そのことがのみこめてくれば、取り組む勇気もわいてくる。気づきがじゅうぶんでなければ、人は決して取り組もうとしない。
一つ確かなことは、「老化」が生まれつきではないということだ。「老化すること」そのものは運命的な決定でも、「どのような老化をするか」については、自分の足運びが決定をする。

だから自分の年齢の重ねかたが、どんどん重要な意味を持ってくる。年をとればとるほどに、それまでの自分の歩みの結果というのが、あらわれてくる。

隠そうたって、隠しようがない。どれだけ自然の法則を理解した歩みだったか、どれだけルール違反をしてきたか、それは各人の老化がたどる道すじとして、はっきり見えてしまう。
日本は「恥の文化」と言われるが、「生き恥をさらさない」という思いが私は強いし、母もまた、「倒れたら介護」などという甘い計算がこれっぽっちもない人だ。他の点についてはともかくとして、そこ一点は徹底して、五十代後半あたりから八十歳の今日まで、母のたどってきた操体法の歩みは、またとない貴重な手本となって私を支えてもくれている。

秋の操体法講座 ※誰でも参加できます。
①11月9日15時~(天神会場)
②11月10日10時30分~(野間会場)
③11月16日・20日・21日・30日14時30分~(野間会場)

※12月の予定…14日15時~天神会場、18日14時30分~野間会場
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※操体法の実習を見学・参加する⇒①②③から選べます。
①みんなで講習会(参加費2000円)
②家族や友人とゆったりプライベート実習(2500円。三名~2000円)
③一人でじっくり個別実習(一回3000円)

 ②と③は日程・時間帯を希望にあわせます。
 
※見学・体験受付中。

天神から大牟田線普通電車「高宮」下車徒歩3分。野間四角交差点信号先3つ目のビル。
博多駅から西鉄バス博多郵便局横A乗場(50番)B乗場(65番)CD乗場(64・66・67番)で「野間四角」バス停下車。徒歩1分。

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