びっくりするほど素っ気ない。どうしたらこんな素っ気なくできるかと不思議に思われるほど素っ気ない人だ。あんまり素っ気ないので「嫌われているのかな」とさえ思われるが、何年も足を運ぶうち、やっとわかってくる。「この人はだれのことも嫌わないし、とくにだれを好きというでもない」
ネコだって人間だって、自分だけ特別に目をかけてもらいたいと思い、自分のほうだけ見て欲しいと願う。しかし「先生」というのはだれのものでもない。そんなことが実際にできるかどうかはわからないが、私たち患者とともに操体法の道を歩んでこられた師匠の素っ気なさは、偉業というべきかもしれない。
だれのこともできる限り好きにならず、嫌わないというのは、やってみればわかる。むずかしいのである。学校の担任なども人間だから、内心では好きな生徒や苦手な生徒がそれぞれにあり、生徒にもたちまち見抜かれて「あいつ先生のお気に入りだ」とか、「あれはにらまれている」だとか、やられている。
「先生は生徒みんなをいつも等しく愛する」と踏絵のように言わせる傾向もあるが、それでは先生になれる人など一人もいない。
好きになるから嫌いになる。愛あれば憎しみもある。「あんなに目をかけてやったのに」ということになる。感情には裏と表があって、さらに波もある。一定しない。それが自然の法則なので、「いつも等しく愛する」なんていうのはどこかかならず歪みがあり、もとから破綻している。
「先生は生徒みんなをいつも等しく愛する」と踏絵のように言わせる傾向もあるが、それでは先生になれる人など一人もいない。
好きになるから嫌いになる。愛あれば憎しみもある。「あんなに目をかけてやったのに」ということになる。感情には裏と表があって、さらに波もある。一定しない。それが自然の法則なので、「いつも等しく愛する」なんていうのはどこかかならず歪みがあり、もとから破綻している。
「けっきょく先生は人のことなんかどうでもいいんじゃないの」と笑いあう。「嫌われるはずもない。だって、もともと嫌いになるほど気にとめてなんか、いないんだから」「それがかえって自由でいいよ。だからこんなに長く続いた」
だれも好きでなく、だからだれも嫌いではない。その実践が「等しく愛し続けること」を実現する道になることもありうる。そのように思われることが、ある。
だれも好きでなく、だからだれも嫌いではない。その実践が「等しく愛し続けること」を実現する道になることもありうる。そのように思われることが、ある。
※2月の操体法講座(グループ実習)は、第二土曜(2月8日)と第四水曜(2月26日)が決定しています。第三・第四土曜日(2月15日・22日)は未定。お問い合わせください。 お問い合わせ メール fukuokasoutaihou★yahoo.co.jp (★は@に)PCからも受信可。 携帯メールfreeyourself.sotai★docomo.ne.jp(★は@に)PCからは受信不可。
※操体法の実習を見学・参加する⇒①②③から選べます。 ①グループ実習(参加費2000円)②ゆったりプライベート実習(2500円。三名~2000円) ③一人でじっくり個別実習(3000円) ②と③は日程・時間帯を希望にあわせます。 ※見学・体験受付中。
天神から大牟田線普通電車「高宮」下車徒歩3分。野間四角交差点信号先3つ目のビル。
博多駅から西鉄バス博多郵便局横A乗場(50番)B乗場(65番)CD乗場(64・66・67番)で「野間四角」バス停下車。徒歩1分。
博多駅から西鉄バス博多郵便局横A乗場(50番)B乗場(65番)CD乗場(64・66・67番)で「野間四角」バス停下車。徒歩1分。